Windows Copilot Preview を試してみた話(セットアップとお試し)

公開: 2023年7月1日 土曜日
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Windows 11 Insider Preview Build 23493 が6月29日に公開され、 Windows Copilot for Windows 11 がプレビュー公開されていました。
この機能を実際に触るために必要だった操作手順と内容を簡単に紹介します。

Windows 11 Insider Preview を通常アップデートしただけでは Windows Copilot が有効にならなかったため有効化するための参考手順も合わせて紹介します。

※情報は記事作成時点の内容であり実際の内容と異なる場合があります。




目次




Windows 11 Insider Preview をセットアップする

Windows 11 Insider Preview は Microsoft 個人アカウント や Microsoft 365 の組織アカウントを持つ人が Windows Insider Program に参加することで利用することができます。

Insider Preview はリリース前の機能がプレビュー提供される性質上、実環境でセットアップすることはいくつかのリスクを伴います。 Windows の機能が正常に動作しなかったり、使い慣れたツールが利用できない、データが破損するなどの恐れもあります。

セットアップする場合は必ずバックアップをとる、何か問題が起こっても自力で再インストールできるような状況をつくってから試すことをおすすめします。

ここからは私が試した方法を紹介します。

仮想化システムである Hyper-V を使用し、Windows 11 Insider Preview を ISO からクリーンインストールします。

  • Hyper-V を使用するためには Windows Pro 等のライセンスを使用し、仮想化が有効な CPU 、十分なメモリ、ストレージを搭載したPCを用意します。
  • Download Windows Insider Preview ISO より Windows 11 Insider Preview (Dev Channel) - Build 23481 以上のものをダウンロードします。
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  • Hyper-V のクイック作成よりダウンロードした ISO ファイルから仮想マシンを作成します。
    • このとき、オプションの Windows セキュア ブートを有効にします。
    • 作成にあたり、 Windows 11 のインストール要件を満たすために以下の設定を変更します。
      • メモリを 4096 MB 以上に設定します。(私は 8192 MB で設定しました。)
      • セキュリティで「トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)」を有効にします。
      • その他不足するようであれば参考サイトを参照してください。
  • Windows 11 の初期インストールを完了後、すぐに Windows Update を実施すると Windows 11 Insider Preview 23493.1000 (ni.prererease) が配信されるためアップデートを実施します。
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Windows のライセンス表記が「評価コピー。 Build 23493.ni_prerelease.230624-1828」などになっていることが確認できれば Insider Preview のセットアップは完了です。

この手順でセットアップした Windows 11 Insider Preview はライセンス認証がその後必要になります。
評価後に環境ごと削除するか適切なライセンスで認証してください。




Windows Copilot を有効化する

Windows 11 Insider Preview Build 23493 へのアップデート後、タスクバーの設定で「Windows Copilot」のオンオフが表示されていなければ次のような操作でWindows Copilotの機能を有効化する必要がありました。

  • Microsoft アカウントを紐づけていない場合は Windows と Microsoft Edge それぞれ紐づけます。
  • ViVeTool (特定の機能を有効化するためのパワーユーザー向けツール)をダウンロードし使えるようにします。
  • コマンドプロンプトを管理者モードで起動しコマンドを実行します。
    • ViVeTool を展開したフォルダに移動し次のコマンドを実行します。
    • vivetool /enable /id:44776738
  • コマンド実行後、PCを再起動します。

再起動後、 Windows Copilot がタスクバーに表示されるようになれば有効化は完了です。

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試した感想など

以下の機能を試してみましたがまだまだプレビュー感が強く、今後のアップデートに期待したいところです。開発者がプラグインや連携機能を開発できるようになればさらに使い勝手が良くなっていくことは想像できそうです。

  • テーマの変更(ダークモード、ライトモードの切り替え)
  • スクリーンショット(Snipping Tool)の起動
  • Webサイトの要約(Microsoft Edge の連携機能を有効化した状態で)
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  • Windows Insider Blog に掲載されていた Bing Image Creator の機能



参考