
新しいオーディオ系ガジェットが気になっている。具体的には AirPods 系だ。iPhone、Mac、Apple Watch、iPad と Apple 製品を買い揃えてきたので、イヤホンも揃えてみようかという気持ちがある。まだすぐに買うかは決めていないが、せっかくなので今まで使ってきたイヤホン・ヘッドホン・ヘッドセットを整理してみることにした。改めて並べてみると、少しずつ形が変わりながら使い続けてきたことがよくわかる。
なお、スピーカーは特に用意しておらず、音が鳴ればよい場面ではモニターや本体のスピーカーをそのまま使っている。
現在手元にあるもの
| 機器 | 購入時期 | 用途 | 状態 |
|---|---|---|---|
| AVIOT WB-E1M(骨伝導ヘッドセット) | 2025年10月頃 | 仕事(リモートワーク) | メイン使用中 |
| TRN BT20 pro + TRN CONCH | 2025年8月頃 | プライベート | メイン使用中 |
| ソニー モノラルイヤホン ME-84H | 2021年頃 | コンテンツ消費(片耳) | 手元に残している(最近は未使用) |
AVIOT WB-E1M 骨伝導ヘッドセット
仕事のリモートワーク環境で主に使用している骨伝導ヘッドセット。着脱式のブームマイクが同梱されているセットで購入した。
骨伝導ならではの「耳をふさがない」構造のため、来客や家族の会話といった環境音が遮断されず、リモートワーク中でも周囲への注意を向けられる点が最大の選定理由だ。以前のヘッドセットは耳を覆うタイプで、会議中に後ろから声をかけられても気づかないことがあった。骨伝導に切り替えてからはその心配がなくなった。2〜3 時間の長い会議でも体への負担が少なく、日常的に使える。
充電まわりでは少し工夫が必要だった。手持ちの USB-C to C ケーブル+PD 充電器では充電できなかったため(WB-E1M 側が PD 非対応のため)、CIO マグネット変換アダプタ(USB-C メス to USB-C オス L字) と USB-C to A の汎用ケーブルを組み合わせて充電する運用にした。マグネット式にしたことで、使い終わったらそのままコネクタをくっつけるだけで充電が始まる。バッテリー切れの心配をせずに済む環境が整った。
不満点としては、若干のノイズが気になることと音楽再生には向いていない印象、有線接続に対応していない点がある。ただし自分の使い方では音楽は聴かないし、バッテリー管理の運用も整えたので、これらの不満はあまり気にならないレベルに収まっている。持ち運びにかさばるという点も、持ち運ばない運用にしているので問題にならない。総合的には満足している。
主なスペック
- Bluetooth 5.2 / 対応コーデック: AAC, SBC / マルチポイント対応
- バッテリー: 連続再生約12時間 / 連続通話約6時間
- 急速充電: 10分の充電で最大60分再生
- 防水: IPX5
- 重量: 本体約29.5g / ブームマイク装着時約35.5g
- 充電端子: USB Type-C
TRN BT20 pro + TRN CONCH
プライベートでの使用で、主に iPad mini(A17 Pro)にペアリングしてコンテンツ消費に使っている。
以前使っていたワイヤレスイヤホンで接続の相性問題があり、音が途切れることが続いたため買い替えを検討していた。そのタイミングで目に留まったのが、リケーブル対応イヤホンとワイヤレスイヤホンアンプモジュールを組み合わせる構成だ。有線イヤホンを無線化できるモジュール(TRN BT20 pro)と、好みのイヤホン本体(TRN CONCH)を別々に選んで組み合わせる、自分にとっては初めての試みだった。
実際に使ってみると、接続の安定性・音声品質・バッテリー持ちのいずれも今のところまったく不満がない。コンテンツを楽しむ用途には十分すぎるくらいだ。TRN CONCH は 10mm の DLC(ダイヤモンドライクカーボン)振動板を採用したダイナミックドライバーで、解像感のある音を出してくれる。チューニングノズルが 3 種類(Reference / Translucent / Atmospheric)付属しており、好みに合わせて音質を調整できるのも面白い。
唯一の大きな不満はマルチポイント非対応という点で、1台にしか繋げないため iPad と iPhone を切り替えるたびに接続操作が必要になる。充電ケースの左右が逆の格納配置も少し気になるが、慣れの問題の範囲内だ。
TRN CONCH はリケーブル対応なので有線でも使えるが、付け替えが面倒なのでワイヤレス専用にしている。もったいないかもしれないが、そこまで不便に感じていないのでしばらくこのまま使い続けると思う。
主なスペック(TRN BT20 pro)
- Bluetooth 5.3 / 対応コーデック: AAC, SBC
- バッテリー: 単体最大13時間 / 充電ケース併用で最大50時間
- 防水: IPX7(ナノコーティング)
- 充電端子: USB Type-C
- 対応コネクタ: 0.75mm / 0.78mm 2pin、MMCX、QDC など(パッケージにより異なる)
主なスペック(TRN CONCH)
- ドライバー: 10mm DLC ダイナミックドライバー
- インピーダンス: 30Ω / 感度: 114dB/mW
- 周波数特性: 20Hz〜20kHz
- 付属チューニングノズル: Reference / Translucent / Atmospheric の 3 種
ソニー モノラルイヤホン ME-84H
2021年頃に購入。TRN を導入する前に、主に寝ながらコンテンツを消費するときに使っていた。スマホに USB-C のマイクアダプタ(ASUS AI ノイズキャンセルマイクアダプター)→モノラルステレオ変換プラグ→モノラルイヤホンという構成で片耳で聴いていた。ワイヤレスイヤホンと違い充電の手間がなく、片耳で聴けるので寝返りを打っても邪魔にならない取り回しの良さが便利だった。
最近は使っていないが、有線で聴ける組み合わせとして手元に残してある。有線という選択肢を持っておくことで、バッテリー切れや接続トラブルのときのバックアップにもなる。
また、2013年2月頃に購入したソニーのエレクトレットコンデンサーマイク ECM-PCV80U も手元にある。もともとは Skype で使っていたと思う。価格の割に音質が良い印象で、ソニー MDR-MA100 のヘッドホンと一緒に使っていたこともある。最近はほとんど出番がないが、何か使う機会があるかもしれないのでまだ処分していない。
手放したもの
| 機器 | 購入時期 | 手放した理由 |
|---|---|---|
| Jabra Evolve2 65 Flex | 2023年頃 | バッテリー・マイク感度の問題で有線専用運用になり機動性が損なわれた |
| Jabra Elite 65t | 2020年頃 | バッテリー持ちと接続相性の問題で使用頻度が低下 |
Jabra Evolve2 65 Flex
仕事のリモートワーク環境での使用を主な目的として購入した。価格帯としてはかなり上のクラスで、それだけ期待も大きかった。マルチポイント対応で最大 2 台同時接続、USB-C 有線接続時はそのままオーディオデバイスとして使えるため実質 3 台の接続に対応でき、ヘッドセットとしては折りたためるコンパクトな設計で持ち運びしやすいという点に惹かれた。6 マイク搭載のノイズキャンセル、ANC 搭載なども魅力的だった。
ところが使い続けるうち、問題が重なっていった。Bluetooth や専用ドングルでの無線接続時にマイク感度に難があり、自分の声が相手に届きにくいと指摘されることがあった。結果として、無線の快適さを諦めて有線接続でしか使わない状況になってしまった。そうなると折りたためるコンパクトさも活かせず、AVIOT WB-E1M を導入してから手放した。値段に見合った使い方ができなかったのが残念だった。
主なスペック
- Bluetooth 5.2 / 対応コーデック: AAC, SBC / マルチポイント対応(最大2台同時接続)
- バッテリー: 音楽最大32時間(ANCオフ)/ 最大21時間(ANCオン)
- 通話: 最大20時間(ANCオフ)/ 最大15時間(ANCオン)
- 急速充電: 15分の充電で最大6時間使用可能
- 重量: 約136g
- マイク: 6マイク搭載 / ANC搭載 / Qi ワイヤレス充電対応
Jabra Elite 65t
購入当時はそれなりに気に入っていたはずだが、バッテリー持ちと接続相性の問題から使用頻度が落ちていった。完全ワイヤレスイヤホンとして使っていたが、接続が不安定になる場面が続き、使う気が失われていった。ヘッドセットとして使おうと試みたこともあったが、マイク感度に難があってオンライン会議では使えないと判断した。ソニー モノラルイヤホンや Jabra Evolve2 65 Flex を導入してからは出番がなくなり、手放した。
Jabra 製品は機能面では魅力的なのだが、個人的には相性が悪いのかもしれないと感じている。Elite 65t も Evolve2 65 Flex も、それぞれ別の理由で期待に応えられなかった。
マイクロソフトの有線ヘッドセット(モダン USB ヘッドセット、2021年頃購入)も以前使っていた。有線なのでバッテリーを気にせず使えて、本体の物理ボタンでミュート・音量調整・Teams の起動・受話・終話といった操作が完結できて便利だった。シンプルで確実という意味では良いヘッドセットだったと思う。ただ移動頻度が増えて持ち運びが面倒になり、より機動性のある Jabra Evolve2 65 Flex を導入してから手放した。
ソニーのヘッドホン MDR-MA100(おそらく 2012年頃購入)も長く使っていた。コンテンツ消費や 当時 Skype 通話に 10 年以上使い続けたが、締め付けやクッション部分の経年劣化が進んで手放した。音質に不満があったわけではなく、むしろ当時としてはよく鳴ってくれたという記憶がある。以来ヘッドホンは購入していないが、次に買うならまたソニーのものが欲しいと思っている。
まとめ
現時点ではリモートワーク用に AVIOT WB-E1M、プライベート用に TRN BT20 pro + TRN CONCH という 2 系統の使い分けで落ち着いている。用途ごとに最適な機器を使い分ける形が自分には合っているようだ。
振り返ると、Jabra 製品で 2 度続けてマイク感度の問題に当たったり、ワイヤレスイヤホンの接続相性に悩んだりと、選ぶたびに少しずつ自分の優先事項が明確になってきた気がする。リモートワーク環境では「耳をふさがないこと」と「バッテリー管理のしやすさ」が最重要で、プライベートでは「接続の安定性」と「音質のバランス」が大事だとわかった。
次に気になっているのは AirPods 系だ。Apple 製品を揃えてきた流れでエコシステムに乗っかるのは自然な選択だし、引き続き検討していきたい。またいつかヘッドホンも欲しい。骨伝導は快適だが、密閉型の豊かな低音は別物なので、次に買うとしたらソニーのヘッドホンを試してみたいと思っている。