低価格帯のキャプチャーボードの使い道・買い方を考える話

公開: 2021年12月5日 日曜日
更新: 2022年3月25日 金曜日

低価格帯のキャプチャーボードを探す際の参考になればと思います。
私が調べた・買った商品にたどり着くまでの情報を整理する目的で公開しています。
多機能・高性能を求めている場合は目的に沿わない内容が多いです。


※注意※
この情報は2021/12/04編集時点の情報です。



目次




前置き

ここではキャプチャーボードそのものの説明はしません。
機微な操作を求められるゲーム配信やその他ライブ配信など、多機能・高性能を求めている場合は低価格帯のキャプチャーボードは向きません。

低価格帯にはそれなりのリスクを理解しておく必要があります。

  • 自分の求めるスペックを満たさない可能性がある
  • 誤った情報・誤解を与える情報が公開されている可能性がある(この記事の内容も鵜呑みにしないでください)
  • 価格に見合う性能が出ない製品を買ってしまう可能性がある



低価格帯のキャプチャーボードを探す目的

私の場合はリモートワークでカメラで映した手元の情報、スマホの画面をそれぞれ直接共有する必要にかられて探しました。出費をできるだけ抑え、最低限の画面共有を行える環境をセットアップすることが目的でした。




価格帯と性能

だいたい1,000円から10,000円くらいの価格帯をターゲットに性能を絞り込む。

  • 1,000円〜2,000円くらい

    パススルーがなく、出力解像度はHD(1280x720)またはフルHD(1920x1080)、フレームレートは30fpsを下回る場合がある、だいたいUSB2.0
    とりあえず映せれば良いなら選択肢になりうる。ただ相性が悪い、ハズレを引くなどのリスクがあるので注意が必要。

  • 3,000円〜6,000円くらい

    パススルーできるものがあるが、出力解像度がフルHD止まりの場合がある、入力解像度で4Kを受け付けるものもあり、USB3.0のものもある
    中には1,000円〜2,000円くらいで挙げた低性能のものもあるため購入前にスペックチェックは必須。

  • 8,000円〜10,000円くらい

    パススルーでき、その時の解像度は4K(3840x2160)に対応するものがある、録画解像度はフルHD止まりの場合がある、USB3.0のものもある
    要注意。このくらいの価格帯は1,000円〜8,000円のものと同じ性能のものがあるため安易に買わないほうが良い。スペックチェックはより慎重にしたほうが良い。




メーカーとブランド、スペックの確認

私が注目したのは Shenzhen An Rui Xin Technology Co.Ltd ( HotSpot Tech HK Industrial Limited ) という中国メーカー。

以下のブランドを展開し、Amazonで上記に上げた価格帯の製品を販売している。

  • MiraBox (ブランドのWebページ)
  • BasciColor
  • ShuOne
  • TreasLin

上記ブランドロゴだけを変えた製品が溢れているが見るべきは品番、「HSV*****」または「{ブランド名}*****」がわかれば製造元の取説を公開しているサイトと突き合わせできる。

产品-热点科技

上記は製造元のHotSpot Teckの製品ページ。ここに品番を入力すると製品の取扱説明書が確認できる。
この情報を元にAmazonに掲載されていない正しい(取説が正しいとした場合の)情報が手に入るはず。
あくまで参考程度に捉え、買おうとしている製品、性能を見比べてみると良いです。




私が購入または購入しようとしていた製品

  • 【購入済み・動作確認】 Mirabox3201 *Amazonのリンク
    Mirabox3201
    1,000円台の商品、パッケージには「 Mirabox 3201JP 」と記載あり。
    製造元のページ HSV3201
    1080p/30Hz、USB2.0
    スマホの画面をZOOMなどのPC越しに共有するならこれで十分。 OSB Studio で仮想カメラかプレビュー画面を共有すれば事足りる。

  • 【購入済み・動作確認途中】 Basicolor3217 4K *Amazonのリンク
    Basicolor3217 4K
    3,000円〜6,000円台の商品、パッケージには「 Basicolor3217 4K JP」と記載あり。
    製造元のページ HSV3217 4K
    2021/12/11時点でマニュアルのリンクが「HSV3271 4K」のものになっていたので正しいマニュアルは見つけられず。
    十分な確認はしていないが正直なところ4KパススルーにこだわらずにFullHDでもう一ランク安いもののほうが良かったかもしれない。




できるだけ安く買いたい場合

Amazonの価格履歴グラフを確認できる拡張機能 Keepa を使うと良いです。
タイムセールの通知や価格帯から今が安いか高いか判断できるので合わせて活用すると安く買えるはず。